オッパ
☆ 韓国人とは?
韓国人をよりよく理解しようとするとき,田中明・古田博司・小倉紀蔵などの分析はなかなか役に立つ。もちろん全面的に寄りかかる愚は犯さないが,司馬遼太郎を読んで韓国人を理解したような気になるよりは格段にましだ。中でも,田中明の『物語 韓国人』や『韓国の民族意識と伝統』は何度か読み返している。後者に収録されている 『韓国の「反日」における文化的優越意識』から何箇所か引用してみよう。
--韓国の反日キャンペーンでは,(中略)われわれには文化的に優越の歴史があったにもかかわらず,今日,後進日本から軽視され侮辱を受けているという二重の心理的屈折がうかがわれる。
--日本を文化的・道義的劣等者として見下すところに反日のバネを見出そうとする思考法はいぜん強いように思われる。
--夷狄に敗北した屈辱感を心理的に補償するためには,相手の文化的劣等性を論じることが近道であろう。
これらは今から30年ほど前に書かれたものであるが,全く色褪せていないことに日本人なら驚くかもしれない。というより,韓国が全く変わっていないことの方が驚きかもしれない。しかし真に驚くべきは,「韓流」が上っ面だけの現象に過ぎず,日本人の韓国理解がほとんど深化していないことである。
逆の立場の韓国人から見れば,たったの30年で変わることの方が異常なのだろう。われわれは韓国人の時間感覚をもっと摑まなければと思う。肯定的にという意味ではなく,日本人とは全く相容れないという意味で。
☆ オッパ(오빠)という呼称
以前に問題提起のような形で,「オッパ文化」と名付けて考えてみたことがある(http://paiksooyum.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_da9a.html)。日本人からすれば,この「オッパ」という呼称に象徴される人間関係なり家族関係が,韓国の病根の一つだと思えてしまう。韓国人にとってはそれほど単純ではないのは十分分かっているつもりだが,敢えて日本人としての見方にこだわっていくのが基本方針だから,オブラートに包まずに書けばこうなってしまう。
韓国語で兄を表すのは,弟から見た場合のヒョン(형)に対して,妹から見た場合のオッパがあることはよく知られている。このオッパがやがて恋人を呼ぶ場合にも用いられ,それがだらだら続いて結婚後も使う夫婦が増加したのだろうか。このような疑問に答えてくれる記事はその後も余りお目にかからなかったが,最近になって崔吉城(최길성 チェ・ギルソン)の短いエッセイが見つかった。
それによれば,韓国社会の「男女七歳不同席」の儒教倫理が関連しているのではないかという説明だ。つまり恋人同士が行動する時,兄妹であるという事によって冷たい視線から逃れられることから生じたのではないかと推測している。
また,女子学生が兵役を終えて復学した年上の男子学生に対して,ネームタブー(目上の人の名前は呼べない)があって,名前を呼ぶ代わりにオッパを使うことも影響しているようだ。
☆ 正真正銘のおバカタレント
朝日新聞の「リレーおぴにおん」というコラムで,阿部美穂子なる人物がインタビューに答えている。「タレント,女優としても活躍」と紹介されているが,名前も知らないし顔も見たことがない。韓国人のプロサッカー選手と結婚したらしい。長男が5歳だというのに,相変わらずその夫を「オッパ」と呼んでいるようだ。そんなことは勝手にすればいいのだが,夫の両親の子育て方針を滔々と語っている。折角の異文化衝突も何もなく,全面的に尻尾を振っているという感じ。だからこそ朝日新聞に登場するのだと言ってしまえばそれまでだ。
前々回,日本に安重根の碑を建てた「アンサモ(안중근을 사랑하는 일본인 모임=安重根を愛する日本人の集まり)」のピーマン頭を思い切り批判した。しかし,この阿部美穂子のピーマン頭ぶりも相当なものだ。
テレビに顔を出す芸能人に「おバカタレント」というジャンル(?)があるようだが,彼ら彼女らはおバカとは思えない。阿部美穂子のような人間を正真正銘のおバカタレントと呼ぶのだろう。
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